撮影日:2014/04/06
撮影場所:阿佐ヶ谷
「よるひる映研」3日目に取った作品。
前回After Effctsを使った簡単なVFX(かめはめ波みたいなの)を作ったので、今回はさらに色んなことが出来ないか試してみようと思った。
爆発やマズルフラッシュが入った素材集が無いか探したところ、"Action Essential 2"という素材集が見つかったので即購入。価格は1万円ちょいで、素材の解像度は720p。同じ素材を自分で作る手間を考えると物凄くお値打ち。
[当日1]
集合時間より30分ほど早く阿佐ヶ谷駅に着いたので、時間まで駅前のビルなどを押さえとして撮影。結果その素材はタイトルの背景になったり爆発カットの素材となったりしたので良かった。今後も暇な際にはどうでもいい風景カットを押さえておこうと思った。
[当日2]
各班撮影開始。ぼくは特にノープランで、羽生生さんが作品を撮る際に選んだ阿佐ヶ谷駅近くの高架下が凄く良い感じだったので、撮影終了を待ってそのままそこで撮る事にした。
あとで効果を入れる際にカメラが動いていると凄く面倒くさいので、当日は三脚を持参して撮影。敵のサイボーグ役をコロスケさんに、その黒幕役を羽生生さんにお願いする。
とりあえず秘密のノートを奪いに来たという設定にして、コロスケさんの指からマシンガンのように銃弾出て主人公を追い詰める、というカットを撮る。あとでVFXを作る際に色んな角度での表現をしてみたかったので、カット割り考えつつ3カットほど撮影。
本田君が他の作品用に学生服を着ていたので、たまたま現場をみてしまった学生というカットを撮る。デジカメにつき一気にズームする撮り方が出来ないので、距離を段々近づけながら数カット撮り、編集でテンポよく寄っていくように編集した。結果、思ったより演出として効果的な表現が出来た。
とりあえず1シーン撮れたので一時撤収。
[当日3]
本作の主人公として考えていた川島君の手が空いた時点で出演をお願いし、先ほどの高架下まで移動して話がつながるカットを数カット撮る。川島君はコロスケさんたちがどんなことをしたかという事は知らない状態なのだが、設定だけ伝えて彼らから身を守る演技をしてもらう。この後も撮影があるとのことでテキパキ撮って撤収。
[当日4]
川島君出演の他の作品撮影時に待ち時間などで体が空いてたらもう少し撮り足そうと思い、モリミキ監督班に着いていく。モリさんが川島君の出ないカットを撮っている間、その場の環境(公園)を使って数カット撮る。ネットが張られた球技スペースを檻に見立て、あとで追加できそうなVFX(今回はスパーク表現)素材として数カット撮影。モリさん作品の出番となったが暇なので記念写真でも撮っておくか程度にシャッター切ってたら「丸ごと撮影して本作品にパクろう」という思いがよぎったのでそのまま撮影。あとはその場にいた苫米地さんが暇そうだったのでお願いして桜を見上げたり不安そうに振り返ったりするカットを撮影。近くで遊んでいた女の子が「出たい」というので不思議そうに桜をみてください、とお願いして1カット。
[当日5]
よるひるに戻り、まだ撮り終えていない班を待っている間に川島君が持ってきたプレデターの仮装マスクをちくまさんに被ってもらい、川島君に会いに来た変わり果てた姿のオボカタハルコとして出演してもらう。その場で適当に考えたセリフをお互いに喋ってもらってこの日の撮影終了。
[撮影後 : VFX]
試写会までは時間があったので、1日1カットを目標にしてカットに効果を付けた。手間がかかりそうなものは休日にまわした。After Effectの勘を取り戻すため、最初はAction Essentialのチュートリアルとして収録されていた爆発シーンの作り方を参考にトイレを爆発させてみた。チュートリアルには字幕が無かったが問題なく聴き取れた。ただチュートリアルで使っているAfter Effectsが自分のものとバージョンが違っていたために機能変更された部分を探すのに手間がかかった。
[撮影後 : 音声]
デジカメのマイクが壊れたのか耳障りなノイズが乗っていて、当初はリダクションする方法で考えていたがその他風吹きなどもひどかったのであきらめ、映画「プロジェクトA」から音声を適当に貼り付けてセリフを字幕で出す方法に変えた。もちろん喋っている事は本編と関係ない。それっぽくなるように口の動きに近い台詞を抜き出してリップシンクさせた。「プロジェクトA」自体は100回以上観ているので、当てはまりそうなセリフを探すのは苦労しなかった(うしろにBGMが鳴ってないシーンを探す方が手間だった)
[撮影後 :効果音]
爆発音やスパークノイズ、従の発射音などはAction Essentialの特典として付いていたのでそれを使用。ロボットの機械音、バリアで跳ね返す音などはネットからフリー素材をダウンロードした。
[撮影後 :BGM]
オープニングは「プロジェクトA」の酒場のBGM、そこから「ユニバーサル怪奇映画大全集」に収録されていた「夜の悪魔」になり、そこから「マトリックス・リローデッド」でネオとエージェント・スミスが戦うシーンで使われた「バーリー・ブロウル」、最後にもう一度「夜の悪魔」のケツとクロスフェードでつないだ。CDそのままでは高品質すぎるので、Auditionで極端にハイを削ったイコライズをしてディストーションをかけ、アナログ録音でオーバーレベルした感じの音質に近づけた。結果、元々荒い品質だった台詞となじんだと思う。
[撮影後 :編集]
前回撮ったウソ予告も再投入し、「言うだけならタダ」で終わる、何かとんでもないことが起きようとしている感を匂わせたテロップを順次作成。当初考えていたテーマとはズレてきた部分もあったので、テロップを変えるだけで言う事が変わる(ようにみえる)今回の手法は重宝した。
[収穫]
・After Effectsの使い方を思い出すことが出来た。またカットを効率的に仕上げる手順も学べた
・Action Essentialを用いて表現できるものについて確認できた
・暇つぶしに撮った単なる風景でも素材として活用する事が出来るとわかった
[反省]
・ 音声(1日目に同じ)
・ 「引っ張ってるだけ」の予告が続くと飽きられるので、今後は違う打ち出しの作品も考える