先日TOEIC受けて、TOTALが685でした。

これがどの程度のレベルか、日常で英語をちょっとしか使わないぼくにはわからないのですが、英語が出来ているとはこれっぼっちも思いません。しかし「エレンの部屋」でやりとりされる会話程度であれば字幕が無くても聞き取れるようになりました。現在一番好きなのは「トゥナイト・ショー・ウィズ・ジミー・ファロン」ですが、そちらはまだまだ上手く聞き取れません。

現在の仕事を紹介してもらってから(派遣)この春で5年目になるのですが、主な業務ではネイティブ相手の折衝が出来るレベルの英語力が必須なところです。しかし俺ちゃんはそんなレベルで喋れる訳がなく、つまりは末端の業務(Web系)だったので「英語読めたら助かるのでオネシャス」くらいのスキルで問題なく働けています。

そういう職場なので、TOEIC-IPが実施されていたりします。折角英語が身近にある環境で働いているんだし、話のタネに受けておくか程度の心構えで、4年前の夏に受けてみました。結果はL320、R200のTOTAL520でした。その時の感想は「点数はともかく、解答欄全部埋めるだけで精一杯」でした。

それから半年以上、当時は結婚していてこども(息子)もいた事から、ぼんやりとしたペースで、というよりは全く勉強せずに過ごしてたんです。がしかしその後離婚、息子も元嫁が育てることになり、一人暮らしで超手持無沙汰な状態になった事から、暇つぶしにまた英語でもはじめるかなー、と思って勉強を再開しました。

とはいうものの、この先それがお金になるのかどうか分からないものに出費するのは嫌でしたから、英会話学校に通う事などはせず、問題集を買ってきてはチビチビと解いたり、Youtubeで好きな俳優やミュージシャンのインタビューをヒアリングする程度でした。そんなやりかたでしたから、とにかく文法が弱い(未だに)。

若い時分に洋楽カバーのロックバンドでヴォーカルをやっていたものですから、ある程度の素地はあると思っていました。ただ、英語の歌詞でも歌となるとメロディーや節回しに気が行くばかりで、結局「音」として英語を扱っちゃって、会話自体は上達しなかった(未だに歌詞の意味が分からずに覚えているものもある)。反面、ある程度の語蓄はそこで溜めたのかなとも思っています。

話を戻します。さてそんな感じで、亀の歩みで勉強と胸を張れるほどのものでないながらも、自身のスキルがアップした手ごたえを感じた俺ちゃんは英検にチャレンジしてみることにしました。そこでも自分のレベルがわからなかったのでまずは三級と準二級をダブル受験してどちらも合格し、その後二級も一発で合格しました。

ある程度の自信はついたものの、TOEICにおいてはリスニングがさっぱり伸びません。リーディングも振るいませんでしたが、そちらの原因は単なる勉強不足だったので、リスニングをどう伸ばしたらよいかで悩んでいました。

そんな折、俺ちゃんがRSS登録している「世界は数字で出来ている」というラジオ番組の文字起こしサイトに、「爆笑問題・太田『面白いPodcastの英語学習番組みつけたwww』」という記事が載りました。読むと、爆笑問題・太田も最近英語学習をしているというのです。いくつかの老舗英会話ボットキャストが挙げられていました。そしてその中に「バイリンガルニュース」という、爆笑問題・太田の説明によると「やる気のない素人2人が決して万全とはいえない録音環境にてニュースを取り上げては駄話している」番組がありました。

その時は「へぇ」程度の感想だったものの、その後その番組がポッドキャストで一位を獲ったという事が「爆笑問題カーボーイ」にて再び取り上げられ、そんなに人気が出たなら聴いてみるかと思い「バイリンガルニュース」のポッドキャストを登録してダウンロード視聴してみたのです。

確かにそこには、爆笑問題・太田の言うとおり、ギャル風の喋り方をする女性と、やる気のない喋り方をする男性で構成されたニュース番組が存在したのです。

俺ちゃんは再生してしばらくはその女性、マミのノリが若干苦手でした。対する男性パーソナリティ、マイケルについても「どうしてこの人はやる気がないのに番組に携わっているのだろう」と思わずにいられないテンションでした。まぁこういう個人発信のWeb番組的なものって今流行ってるしな……と爆笑問題太田・田中と同様の想いを抱きながら、「中絶について」のニュースを聴いていた私の耳に最初の「わっ、びっくりした!」。田中さん、何だと思いますか?


……そうです!「母体保護法」という専門用語が飛び出したのです!


その瞬間、「あ、この女の子はバカだけどバカじゃない類の子だ」と私は判断したのです。その後番組を聞き続けるうち、このマミという女性はその喋り方からは想像だに得ない意外な知識量を持っているだけではなく、フリーランスで働けるほどの生活能力がある事、運営費捻出のために販売したTシャツをコツコツと梱包して発送する忍耐力がある事、目上の人には敬語で喋れる事など、思った以上に「出来る女」だったのです!

そしてマイケルにも「わぁびっくり!」。この番組はマイケルの立てた鯖により配信されており、爆笑問題に紹介された事で一気に増加したトラフィックをどう処理すればいいかをハード面、プログラム面から解決できる男だったのです。

以来、この番組は私の生活に欠かせないものとなりました。確かにバイリンガル形式というのは語学習得する際に有効なのかもしれません。同じニュースを日本語と英語で読み上げ、「それぞれの言語を喋る人が普段喋る感じで(ここ重要)」日常会話する事で、リスナーが潜在的に「あ、これが普通のスピードなんだ」と納得する仕掛けは、番組に没入させるための必殺メソッドとなっていたのです。

そんな番組が先日1周年を迎えたと聴きました。番組を聴いた効果でしょう、それまで伸びなかった俺ちゃんのTOEICのスコア、リスニングは番組を聴く直前に受けた際の330から、415まで伸びていました。その間、英語の勉強は一切していません。本当に「一切(英語の映画や動画は普通にみてた)」。

別に番組をヨイショする気はないのですが、やはり興味のあるトピックを、その会話を知りたくて耳を凝らして聴いていれば、自ずとヒアリング能力もつくものだな、と思いました。確かにそうかもしれません、一般のTOEIC対策リスニング教材では、本当に有効な情報などひとつもありません。語弊がある言い方かもしれませんが、ぶっちゃけ全部ウソです。実際には会議は開かれないしオフィスの備品は納品されないし有名な書籍の著者である方をお迎えして次回作について伺う番組が放送されることはないのです。能力向上のためとはいえ、そんなものをいくら聞いたところでどこかで役に立つでしょうか。


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(参考:何年もの間、TOEICテストのたびにテーブルの周りに集まる事を強いられる人たち。目的は謎)

そんなことよりも、きんたまのかたちをしたキャラクターが発表されたニュースを聴き取れる事の方が、人々の人生において、何十倍も有意義だと思うのです。

この度は「バイリンガルニュース」一周年おめでとうございます。これからの益々のご活躍を心よりお祈り申し上げます。同時にこの番組を取り上げなければ私は聴くことが無かったであろうという点において、「爆笑問題カーボーイ(爆笑問題:太田光とクイックジャパンの表紙でいっちょ前にバスケットボールを手にしていた人)」、ならびに「世界は数字で出来ている」管理者にも厚く御礼申し上げます。

参考:バイリンガルニュース(Wikipedia)


おまけ:俺ちゃん情報

  • 名前:きんたま画伯
  • 1969年生まれ
  • 学歴:高卒(専門学校中退)
  • 留学経験:なし
  • 外国旅行経験:社員旅行でアメリカに3日、オーストラリアに3日
  • 現在までに外国人と英語で話した時間のトータル:6時間以内

TOEICの歩み

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2014.04なう

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